式ステートメント

DPL 中に任意の式を一つのステートメントとして書くことができます。DPL の実行がその式に達すると，その式が評価されます。

形式

例

構造	コマンド	パラメータ
		[表示用オブジェクト] := '計算中です'
		@select := @@

解説

• 式ステートメントに代入式を書き，代入ステートメントの代わりに使うことができます。ただし，式ステートメントではキーワード 代入 を書かなくて済む代わりに，式の評価中にエラーがあった場合には直ちに DPL が終了してしまうので注意してください。また，$$CMDSTATE の値も設定されません。

  構造	コマンド	パラメータ
  	代入	[項目] := #表引き(@@, [金額]>1000, ...)	これは代入ステートメントです
  		[項目] := #表引き(@@, [金額]>1000, ...)	こう書くと式ステートメントです

• たとえば #RANDOMIZE や #FREE のように，評価することによって生じる副作用を期待する組込み関数を呼び出すときは，関数呼出しを使った式を単独で書くことができます。

  #RANDOMIZE(100)

• 何の副作用ももたない式を単独で書いてもエラーにはなりませんが，何の意味もありません。

  #文字数($STR) > 5

  $R*3.14*2

• 式ステートメントでは，他のコマンドステートメントでは表現できない何らかの副作用を期待するのがふつうなので，IFステートメントの条件判定の中に式を書いたり，代入式と組み合わせたりします。

  IF #文字数($STR) > 5 THEN

  ...

  [円周] := $R*3.14*2

• DPL作成ウィンドウで式ステートメントを入力するときは，[コマンド]，[パラメータ] のどちらの欄に入力してもかまいません。ただし，その DPL をいったん保存して再び DPL作成ウィンドウを開くと，式ステートメントは [パラメータ] 欄に置かれます。

関連項目

式

式の構文

DPLの構文