#漢数字(<値>[, <変換形式>, <大字>, <付加位取り>])

漢数字文字列を作ります。

構文

#漢数字(<値>[, <変換形式>, <大字>, <付加位取り>])

#KANSUJI(<値>[, <変換形式>, <大字>, <付加位取り>])

引数

<値>

漢数字文字列に変換したい数値または文字列を与えます。

<変換形式>

変換形式を次の値の和で指定します。省略したときは，通常の漢数字文字列になります。

1	大字（だいじ）を使います。
2	位取りを省きます。
4	小数点以下も変換します。
8	大字でない〇〜九を全角のアラビア数字 (０〜９) に変換します。千，百，十の位取りは省かれますが，<付加位取り> を指定することで位取りを行なうことができます。
16	一十と変換します。
32	一百と変換します。

<大字>

大字にする文字を指定します。省略したときは，'壱弐参拾' が指定されたとみなされます。<変換形式> に大字を使うと指定したときにだけ有効です。

<付加位取り>

アラビア数字に変換する場合に，付加したい位取りを次の値の和で指定します。このとき，大字の指定があれば大字で付加されます。

1	十を付加します。
2	百を付加します。
4	千を付加します。

例

#漢数字(123)	→	'百二十三'
#漢数字(123,1,'全')	→	'佰弐拾参'
#漢数字(123,2,'')	→	'一二三'
#漢数字(123456789.123,4)	→	'一億二千三百四十五万六千七百八十九.一分二釐三毫'
#漢数字(678.9,1,'漆陸')	→	'陸百漆十八'
#漢数字(100000,2)	→	'一〇〇〇〇〇'
#漢数字(12300,8)	→	'１万２３００'
#漢数字(12300,8,,4)	→	'１万２千３００'
#漢数字(1357.9,5)	→	'壱千参百五拾七.九分'
#漢数字('１丁目２３番地')	→	'一丁目二十三番地'

解説

• <値> が算術型のときはその値そのものを変換します。<値> が文字列型のときは，その中に含まれるアラビア数字列の部分のみを変換して置き換えます。
• 漢数字文字列を通常の数値に戻すことはできません。
• <大字> には，次の右側に示す文字を '壱弐参伍拾萬' のように組み合せて大字にする文字列を指定します。このとき，'壱弐三五十萬' のように大字以外の文字が混在しても構いません。これらはいずれも同じ意味となります。小数点には大字はありませんが，他と同じように指定して小数点を中点にすることができます。また，すべて大字にしたくないときは '' (空文字列) を，小数点以外の全部大字にしたいときは '全' を指定することができます。小数点も中点にしたければ '全・' または '＊' とします。

  〇	→	零
  一	→	壱
  二	→	弐
  三	→	参
  四	→	肆
  五	→	伍
  六	→	陸
  七	→	漆
  八	→	捌
  九	→	玖
  十	→	拾
  百	→	佰
  千	→	阡
  万	→	萬
  ．	→	・

• 位取りは，百や万など〇から九以外の文字を使うかどうかを指定します。位取りを省くと指定すると，〇から九までの漢字の羅列になります。また，万より上の位取りに使用される文字は次のとおりです。(杼は禾偏が正しいのですがJISにはありません)

  億 (おく)	108
  兆 (ちょう)	1012
  京 (けい)	1016
  垓 (がい)	1020
  杼 (じょ)	1024
  穰 (じょう)	1028
  溝 (こう)	1032
  澗 (かん)	1036
  正 (せい)	1040
  載 (さい)	1044
  極 (ごく)	1048

• 小数点以下を変換するときは，次のような位取り文字が使われます。

  分 (ぶ)	10-1
  釐 (り)	10-2
  毫 (ごう)	10-3
  絲 (し)	10-4
  忽 (こつ)	10-5
  微 (び)	10-6
  繊 (せん)	10-7
  沙 (しゃ)	10-8
  塵 (じん)	10-9
  埃 (あい)	10-10
  渺 (びょう)	10-11
  漠 (ばく)	10-12

戻り値

• 変換した漢数字文字列を返します。

関連項目

#文字列