ファイル変換ステートメント

DBPro の表ファイルと他アプリケーションのファイルとの変換を行ないます。


形式

  ファイル変換<変換元ファイル名> , <変換先ファイル名>
, 種別 = <種別文字列>
, 対象変換元 = <シート名/表名>
, 既存ファイル = 問合わせ | 中止 | 上書き | 追加
, ファイル操作エラー = 継続 | 中止

パラメータ

<変換元ファイル名>
変換する元のデータがあるファイルを文字列式で指定します。実行中のDPLがあるフォルダからの相対パスまたは絶対パスで指定します。ワイルドカードも使えます。
<変換先ファイル名>
変換結果を格納するファイルを文字列式で指定します。実行中のDPLがあるフォルダからの相対パスまたは絶対パスで指定します。フォルダ名だけの指定で,ファイル名を含まない場合は,変換元ファイルと同じファイル名が補われ,拡張子だけが変更されます。<変換元ファイル名> にワイルドカードが指定されている場合,<変換先ファイル名> はフォルダ名だけの指定でなければなりません。
いくつかのファイル種別については変換先に指定することはできません。DBProへの変換だけが可能です。(次項「種別パラメータ」参照)
種別
変換元または変換先のいずれか,DBProの表ファイルでない方のファイル種別を文字列式で指定します。どちらか一方は必ずDBProの表ファイルでなければならないので,表ファイルに対する相手側のファイル種別を指定します。<種別文字列>は次のいずれかでなければなりません。二つの <種別文字列> が示されているものは,どちらを指定しても同じ意味です。
DBPro V3.xDBPro V4 への変換だけが可能です。DBPro V3.x に戻すことはできません。
Access任意のバージョンからDBProに変換できます。Accessへの変換では常にAccess97のファイルになります。
Excel 97任意のバージョンからDBProに変換できます。Excelへの変換も任意のバージョンに変換できます。
Excel Ver.5 / 95同上
Excel Ver.5同上
Excel Ver.4同上
Excel Ver.3同上
桐 Ver.5DBProへの変換だけが可能です。桐への変換はできません。
桐 Ver.4同上
桐 Ver.3同上
The CARD 7.xDBProへの変換だけが可能です。The CARD への変換はできません。
Lotus WK4DBProへの変換だけが可能です。Lotusへの変換はできません。
Lotus WK3同上
Lotus WK1同上
Lotus WJ3同上
Lotus WJ2同上
Lotus 1-2-3同上
dBASE 5.0DBProへの変換だけが可能です。dBASEへの変換はできません。
dBASE IV同上
dBASE III同上
<種別文字列> が上記のいずれとも一致していない場合や,種別パラメータを省略した場合,変換元ファイルの一部を読み取り,自動的に変換種別が決定されます。DBPro V4 ファイルから他のファイルへの変換では,種別パラメータを必ず指定しなければなりません。
対象変換元
種別がAccessまたはExcelの場合,変換元ファイル中には複数の表やシートが含まれていることがあります。それらのうちのどの表,どのシートを変換するかを指定します。<表名/シート名> は文字列式で指定します。
対象変換元パラメータを指定しなかった場合,ファイル中で最初に見つかった表/シートを変換対象とします。
既存ファイル
変換先のファイルがすでに存在するときの処理を指定します。
問合わせ上書きするか,変換を中止するかを問い合わせるダイアログが表示されます。(既定値)
中止変換を中止します。
上書き既存のファイルに上書きします。既存ファイルの内容は失われます。
追加変換先がAccessまたはExcelの場合にだけ意味をもちます。既存のファイルに新たな表またはシートとして追加します。
ファイル操作エラー
構文エラーなどではなくファイル操作が始まってからエラーがあったとき,その場でステートメントの実行を中止するか,そのファイルは無視して次のファイルがあればファイル操作を継続するかを指定します。ワイルドカードで複数のファイルを指定したときに,途中で実行を中止せずにすべてのファイルに対して処理することができます。
継続途中でエラーがあった場合でもステートメントの実行は継続され,正常終了します($$CMDSTATE=0)。
中止途中でエラーがあった場合はエラー終了します。(既定値)

結果

$$FILENAME変換結果のファイルの完全パス名が設定されます。
$$CMDSTATE= 0 正常終了
= 31問合わせダイアログで[中止]ボタンが押されました
= 32ファイル変換が途中で中止されました
= 101ファイル名が正しくありません
= 102指定されたファイルが見つかりません
= 106再定義権限をもたないので上書きできません
= 112既存ファイルに上書きしようとしたので中止しました
= 417V3ファイル変換時にオープンできない表引き対象表がありました
= 421変換種別が正しくありません

構造コマンドパラメータ
 ファイル変換 $File, 'work.dpt', 種別='桐 Ver.4', 既存ファイル=上書き
 ファイル変換 'ZAIKO.DPT', ZAIKO.XJS', 種別='Excel Ver.4', 既存ファイル=中止
 ファイル変換 'URIAGE.WJ2', 'URIAGE.DPT', 種別='Lotus 1-2-3'
 ファイル変換 'URIAGE.DBF', 'URIAGE.DPT', 種別='dBASE III', 既存ファイル=問合わせ

解説

注意

関連項目

→[ファイル]-[オープン]
→他のアプリケーションとの連携:データファイル変換
→DPLの構文
→$$CMDSTATE一覧
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