読込みステートメント

他の表ファイル，ビューファイルまたはテキストファイルのデータをカーソル位置に読み込みます。

形式

パラメータ

<カーソル名>

読み込むファイルとそのレコード位置を指定します。<カーソル名> が指すレコードの直前に新しいレコードが読み込まれます。省略するとカレントカーソルが指すファイルと位置にデータが読み込まれます。

<表/ビューファイル名>

読み込まれる表ファイルまたはビューファイルの名前を文字列式で指定します。

<可変長項目テキストファイル名>

読み込まれるテキストファイルの名前を文字列式で指定します。ここで指定するファイルは，コンマ区切り（CSV），タブ区切りまたは任意区切りのテキストファイルでなければなりません（「種別」の項参照）。

<固定長項目テキストファイル名>

読み込まれるテキストファイルの名前を文字列式で指定します。ここで指定するファイルは，固定長項目のテキストファイルでなければなりません。

種別

読み込まれるファイルの種別を指定します。

表	表ファイルまたはビューファイルを読み込みます。（既定値）
コンマ区切り	各項目が半角コンマで区切られ，各レコードが改行コードで区切られている可変長項目のテキストファイルを読み込みます。
タブ区切り	各項目がタブコードで区切られ，各レコードが改行コードで区切られている可変長項目のテキストファイルを読み込みます。
任意区切り	指定する任意の項目区切り，レコード区切りをもつ可変長項目のテキストファイルを読み込みます。
固定長	各項目の幅が固定であるテキストファイルを読み込みます。

項目対応

表またはビューからの読込みの場合に，読み込む表の項目と読み込まれる表の項目との対応方法を指定します。

同名	項目の名前で対応させます。相手側に同名の項目がない項目は読み込まれません。（既定値）
順序	項目の順序で対応させます。項目数が少ない方の項目数分だけ読み込まれます。
( <元項目名> : <先項目名> [ , <元項目名> : <先項目名> ]... )
	項目の対応を列挙します。<元項目名> は <表/ビューファイル名文字列式> で指定したファイルの項目，<先項目名> は <カーソル名> で指定したファイルの項目を表わします。ここで指定されていない項目は読み込まれません。

対象項目

読み込む項目を指定します。ここで指定した項目にだけ左から順に値が読み込まれます。

表示項目	<カーソル名> で指定するファイルの現在の表示幅がゼロでない項目だけを読み込みます。(固定長項目テキスト以外での既定値)
全項目	すべての項目に読み込みます。
( <先項目名> [ , <先項目名> ]... )
	指定する項目にだけ読み込みます。コンマ区切り，タブ区切り，任意区切りテキストファイルに対してだけ指定できます。
( <先項目名> : <項目桁数> [ , <先項目名> : <項目桁数> ]... )
	固定長項目テキストに対してだけ指定でき，指定する項目にだけ読み込みます。固定長項目テキストの場合の対象項目は必ずこの形式で指定し，テキストファイル中での各項目の長さを桁数（バイト数）で指定します。

桁数意味

固定長項目テキストに対してだけ指定でき，対象項目パラメータで指定する <項目桁数> の意味を指定します。

項目ごと	各項目単独のバイト数を指定します。（既定値）
先頭からの累積	レコード先頭からその項目の最後までのバイト数を指定します。この値は，レコード先頭をゼロとしたときの，次の項目の先頭バイト位置に相当します。

空白削除

読み込まれるファイルが表／ビューファイル以外であるときに，各項目値に含まれる先行／後続する空白を削除することを指定します。全角空白／半角空白ともに削除されます。

前	先行する空白を削除します。
後	後続する空白を削除します。
前後	先行する空白と後続する空白の両方を削除します。（既定値）
しない	空白削除は行ないません。

項目個数

読み込まれるファイルが表／ビューファイル以外のときに指定でき，レコード区切りを文字列でなく項目数によって行なうことを指示します。省略したときは，レコード区切りまで読み込まれます。

先頭行読飛ばし

テキストファイルからの読込みの場合に指定でき，最初の１レコード分のデータを無視します。これは，先頭に項目名が付いているデータのときに，項目名の行を読み飛ばすためのものです。

する	先頭行を読み飛ばします。
しない	先頭行を読み飛ばしません。（既定値）

レコード区切り

任意区切りテキストおよび固定長項目テキストでのレコード区切り文字を指定します。記号のみが指定可能で，先頭の1文字が有効です。省略したときは改行とみなされます。特殊な区切り文字として以下が指定できます。

改行	一つの改行を区切りとします。（既定値）
連続改行	連続する二つの改行を区切りとします。
改ページ	一つの改ページを区切りとします。
タブ	一つのタブを区切りとします。
なし	レコード区切りはないものとされます。

項目区切り

任意区切りテキストでの項目区切り文字を指定します。記号のみが指定可能で，先頭の1文字が有効です。省略したときはコンマ（,）とみなされます。特殊な区切り文字としては以下が指定できます。

改行	一つの改行を区切りとします。
連続改行	連続する二つの改行を区切りとします。
改ページ	一つの改ページを区切りとします。
タブ	一つのタブを区切りとします。
空白列	連続する１個以上の空白文字を区切りとします。

項目引用符

任意区切りテキストで，文字列の引用符に用いられている文字を指定します。記号のみが指定可能で，先頭の1文字が有効です。省略したときは二重引用符（"）とみなされます。アポストロフィ（'）を指定するときは，'!'' とするか `'` とするかしてください。文字列定数
なし を指定したときは項目引用符処理は行なわれません。

全半角区別

項目区切り文字列や，レコード区切り文字列に指定されている文字の全角半角を区別するか否か指定します。

する	項目区切り，レコード区切りとも区別されます。（既定値）
しない	項目区切り，レコード区切りとも区別されません。
項目区切り	項目区切りのみ全半角区別します。
レコード区切り	レコード区切りのみ全半角区別します。

エラーデータ無視

読込み時にレコードの整合性が取れないようなエラーを無視して読込みを継続させるときに指定します。省略した場合はいずれのエラーが起こってもエラー終了します。全部 を指定したときは，以下のすべてのエラー種別が指定されたとみなされます。<エラー種別> には次のものが指定できます。

表検査条件違反

項目検査条件違反

入力必須違反

重複禁止違反

バイナリデータ

不正データ形式

不正区切り位置

定義名指定

定義名

表ファイルにあらかじめ登録されている読込み定義を使って読込みを実行することを指定します。<読込み定義名> には読込み定義の名前を文字列式で指定します。その定義内容に従って読込みが実行されます。

実行時指定

実行時に読込みダイアログを表示して，ファイル名やファイル種別を指定させます。

結果

例

構造	コマンド	パラメータ
	読込み	'newaddr.dpt'
	読込み	@商品一覧, $フォルダ＋'商品A.DPV', 項目対応=同名
	読込み	@data, 'work.txt', 種別=タブ区切り, 対象項目=([名前], [よみ], [〒], [住所], [電話])
	読込み	@@, 'TEMP.FIX', 種別=固定長, 対象項目=([名前]:20, [よみ]:20, [〒]:6, [住所]:60, [電話]:16)

解説

• ファイルが同時使用モードでオープンされているときは，その利用者が自分ひとりだけのときに限り読込みが実行できます。

関連項目

[ファイル]-[読込み]

書出しステートメント

DPLの構文

$$CMDSTATE一覧