PROCEDUREステートメント

CALLステートメントで呼び出される手続きを宣言します。

形式

例

構造	コマンド	パラメータ
	CALL	Initialize('URIAGE.DPT')
IF $$RETURN THEN
	…
PROCEDURE Initialize($FRAME) DO	ダイアログ	'元データファイル名を入力してください', タイトル='変換元ファイル名入力', 種別=FILE, ファイルマスク='*.WJ2'
	ファイル変換	$$FILENAME, 'WORK1.DPT', 種別='Lotus 1-2-3', 既存ファイル=上書き
	オープン	@FRAME, $FRAME
IF @FRAME THEN	読込み	@FRAME, 'WORK1.DPT', 項目対応=同名
	整列	@FRAME, 索引='コード順'
ENDIF
	RETURN	@FRAME
ENDPROCEDURE

解説

• <手続き名> は <通常識別子> です。<通常識別子> は英字，仮名，漢字，下線，数字で構成されます。ただし，先頭が数字であってはいけません。<手続き名> として用いられる <通常識別子>中の全角半角，大文字小文字などは区別されません。<手続き名> は，同じDPLファイル中で宣言されている他の手続きやカード手続きの <手続き名> と同じであってはなりません。同時に動く他のDPLファイル中の <手続き名> と同じであっても構いませんが，できるだけ異なる名前にしておくことをお勧めします（他のDPLファイル中の手続きを呼び出すことはできません）。
• 手続きは，同一の処理を何度も繰返して実行したり，関連した処理を一箇所にまとめてDPLを読みやすくしたりするために利用します。手続き中には手続き宣言やカード手続き宣言以外のほとんどのステートメントを書くことができます。手続きは，同じDPL中の CALLステートメントで呼び出され，ひとまとまりの処理を行なった後，RETURNステートメントで呼び出した CALLステートメントの次のステートメントに制御が戻ります。
• 手続きが呼び出されると，CALLステートメントに書かれた <実引数> が評価され，その値が対応する <仮引数> の変数またはカーソル変数に順番に代入されます。どの <実引数> から評価されるかは定まっていません。手続き中では <仮引数> を参照することによって <実引数> の値を参照します。手続中のステートメントが <仮引数> の値をどのように変更しても構いませんが，その結果は呼出し元へは影響しません。
• 引数をもたない手続きのときは <仮引数> を省略することができます。このとき，<仮引数> をくくる括弧ごと省略できます。<仮引数> に指定した <変数名> および <カーソル名> は，手続き中でローカル変数として働きますので，手続き中で同じ名前の <変数名> および <カーソル名> を宣言することはできません。
• 手続き中の RETURNステートメントのパラメータに <式> を書くと，その <式> の値がシステム変数 $$RETURN に設定されます。呼び出した側は，$$RETURN を参照することができます。RETURNステートメントに <式> がなければ，$$RETURN の値はナルになります。手続きが RETURNステートメントを実行しないうちに，制御が ENDPROCEDURE に到達すると，そこに <式> が指定されていない RETURNステートメントが書かれているものとみなされます。
• 引数と RETURNステートメントの <式> 以外にも，変数を使えば手続きに情報を渡したり，結果を呼出し側に返したりすることができます。手続き中でローカル宣言されていない変数およびカーソルは，手続きの外の変数やカーソルと同じものを指しますので，自由に値の代入，参照が可能です。
• PROCEDUREステートメントは，DPLのトップレベルにだけ書くことができます。すなわち，手続き中でさらに手続きを宣言したり，繰返しブロックの中で手続きを宣言したりすることはできません。PROCEDUREステートメントをDPLの途中に書くこともできますが，その場合，DPLの実行は PROCEDUREステートメントを飛び越します。
• PROCEDUREステートメント自身は，DPLの実行に何の影響も与えません。DPLの実行が PROCEDUREステートメントに到達すると，何もせずに ENDPROCEDURE の次のステートメントから実行を続けます。
• GOTOステートメントによって手続きの外から中へ，または中から外へ分岐することはできません。また，異なる手続き，カード手続き間の分岐もできません。
• 再帰的な呼出しを行なうこともできますが，たとえば，次のような無限の再帰呼出しは避けてください。

  CALL FOO($I)

  …

  PROCEDURE FOO($I) DO

  CALL FOO($I)

  ENDPROCEDURE

関連項目

CALLステートメント

RETURNステートメント

CARDPROCEDUREステートメント

DPLの構文