#文字種(<文字>)
#文字種(<文字列>, <文字種>...)

文字の種類を調べます。あるいは,文字列が特定の文字種で構成されているか否かを判定します。


構文

1文字の文字種を調べる形式
#文字種(<文字>)
#CTYPE(<文字>)
#文字種(<JISコード>)
#CTYPE(<JISコード>)
文字列の文字種構成を判定する形式
#文字種(<文字列>, <文字種>...)
#CTYPE(<文字列>, <文字種>...)
#文字種(<JISコード>, <文字種>...)
#CTYPE(<JISコード>, <文字種>...)

引数

<文字>
文字種を調べる対象文字を文字列列式で指定します。先頭の1文字だけが対象になります。
<JISコード>
整数値で指定します。JISコードと解釈して,その文字種が返ります。あるいは,指定した文字種であるか否か判定されます。
<文字列>
構成する文字種を判定する対象となる文字列を指定します。
<文字種>
文字列を構成する文字種を,次の表の数値か文字で指定します。数値のときはその和を,文字のときはいずれか 1 文字を複数繋げて文字列として指定します。これらの文字の全角半角は区別されません。ここに挙がっている以外の文字は無視されます。たとえば '漢英数' と 8264 は同じ意味になります。数値のないものは,数値では表現できないものです。
数値文字意味
1制御制御文字
2記号
4空白空白
8数0数字
16六6十六進数字
32小文字。英字,ギリシア文字,ロシア文字(キリール文字)のときだけ意味をもちます
64英字
128片カタカタカナ
256平ひらひらがな
512希ギキギリシャ文字
1024露ロロシア文字 (キリール文字)
2048罫線罫線素片
4096外字
8192漢字
32768全角文字
半角文字
大文字
英小文字
英大文字
否で否定
文字種の指定方法には,「または」と「かつ」と「否定」があります。
  1. 「または」は,<文字列> を構成するすべての文字が指定の字種のいずれかであれば指定どおりであると判定します。たとえば,英字,数字または記号のいずれかで構成されているかどうかを調べるには,三つの <文字種> 引数:'記','数','英' を指定します。
  2. 「かつ」は,<文字列> を構成するすべての文字が指定の字種のすべてに合致したときだけ指定どおりであると判定します。たとえば,全角の数字だけで構成されているかどうかを調べるには,一つの <文字種> 引数に '数全' を設定します。
  3. 「否定」は,<文字種> に「否」あるいは「で」を付けて,<文字列> が指定の字種以外で構成されているかどうかを判定します。たとえば,カタカナ以外で構成されているかどうか判定するには,<文字種> に '否片' や 'カタカナでない' などを設定します。

#文字種(8490)32770 (8490 は !のJISコード (x212A))
#文字種(9044)32832 (9044 は DのJISコード (x2354))
#文字種('¥1,000')32770 (¥の文字種)
#文字種('漢字A', '全角', '漢字')1(全角または漢字)
#文字種('漢字A', '全角漢字')0(全角かつ漢字)
#文字種('いろは', 'カタカナでない')1(カタカナ以外の文字種)

戻り値

関連項目

→#文字
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