別名保存ステートメント

カーソルで指定されたファイルの現在の内容を新しいファイルとして保存します。

形式

パラメータ

<カーソル名>

保存しようとする表ファイル，カードファイルまたはビューファイルを指すカーソルを指定します。省略するとカレントカーソルの指すファイルが別名保存されます。

<ファイル名>

新しく作成する表ファイル名を文字列式で指定します。ファイル名が相対指定のときは，保存しようとする現在のファイルからの相対となります。

既存ファイル

<ファイル名文字列式> で指定したファイルがすでに存在するときの処理を指定します。

問合わせ	上書きするか，保存を中止するかを問い合わせるダイアログを表示します。（既定値）
中止	別名保存を中止します。
上書き	既存のファイルに上書きします。既存ファイルの内容は失われます。

結果

例

構造	コマンド	パラメータ
	別名保存	@work, 'WORK.DPT'
	別名保存	@view1, 'newtable.dpt', 既存ファイル=上書き

解説

• <カーソル名> が表ファイルに対するカーソルである場合，その表ファイルが 同時使用=しない，データ更新=する，かつ バックアップ=する でオープンされているときにだけ別名保存ステートメントが実行可能です。この場合，表ファイルの現在の状態が新しく作成するファイルに保存され，<カーソル名> に対する操作は新しく作成された表ファイルに対する操作となります。以前のファイルは，オープン前の内容のまま残り，オープン後に行なった変更は，以前のファイルには反映されません。
• <カーソル名> がビューファイルに対するカーソルである場合，ビューファイルを評価して一時的に作成されたビュー表が，通常の表ファイルとして保存されます。<カーソル名> に対する操作は新しく作成された表ファイルに対する操作となります。一時的に作成されたビュー表は捨てられます。
• <カーソル名> がカードファイルに対するカーソルである場合，対象表のファイルが別名保存されます。対象表が表ファイルであれば上記の表ファイルの場合と同様に，ビューファイルであれば上記のビューファイルの場合と同様に別名保存されます。以後，対象表が新しく作成されたファイルに変更になります。
• 書出しステートメントが項目名とデータのみを別の表に書き出すのに比べ，別名保存ステートメントは表の定義や索引など，設定されているすべての情報を新しい表ファイルに格納します。

注意

• 選択ウィンドウや集計ウィンドウに対して別名保存はできません。これらに対するカーソルを指定しないで，元表のカーソルを指定してください。
• DBPro のある時期のバージョンでは Windows の用語に合わせる意味で「保管」という用語が使われていました。しかし，Windows の用語が再び「保存」に戻ったので，DBPro においても一般的な用語である「保存」に戻しました。互換性を維持するために「保管」という用語でも動作しますが，今後はできるだけ「保存」という用語を使ってください。

関連項目

[ファイル]-[名前を付けて保存]

保存ステートメント

DPLの構文

$$CMDSTATE一覧