旧バージョンをお使いの方へ

V4 は,V3 から部分的な改良や機能追加ではなく,16ビットアプリケーションから 32ビットアプリケーションへの全面的な書き換えを行ないました。書き換えにあたっては旧バージョンと互換性を保つために,同じ機能については極力同じ操作性で実現するよう考慮しましたが,変更の箇所は極めて多肢に渡ります。

V4 から V4.5 へのバージョンアップでは,特に問題はありません。


目次
DBPro V3.x のデータを使うには
DBPro V2 以前のデータを使うには
DBPro V4 発売以降の変更点
DBPro V3.2 から V4 への変更点
DBPro V3 から V3.2 への変更点
DBPro V2 から V3 への変更点
旧バージョンとの非互換点

DBPro V3.x のデータを使うには

DBPro V4 ではファイルの形式が以前のバージョンから変更されています。以前のバージョンのデータを V4 で使うためには V4 形式のファイルに変換する必要があります。

利用者管理ファイルの変換

V3.x で利用者管理をしていた場合は,最初に利用者管理ファイルを V4 のものに変換する必要があります。V3.x で権限が設定されていたファイルは,V4 でもそのファイルの再定義権限をもつ利用者だけが V4 形式に変換することができます。
利用者管理していなかった場合にはこの作業は必要ないので,最初から各ファイルを変換してください。

  1. 必ず正しいシリアル番号を指定してインストールした DBPro を使って以下の作業を行なってください。まだ体験版としてお使いの場合は,[ヘルプ]-[バージョン情報] でシリアル番号を入力して,いったん DBPro を終了してください。

  2. Windows の [スタート] メニューから [プログラム]-[DBPro V4]-[DBPro ファイルコンバータ] を選び,ファイルコンバータを起動します。

  3. ファイルコンバータの [相手ファイル] に DBPro V3 で使っていた利用者管理ファイル(通常は dbpro.exe と同じシステムフォルダ c:\dbpro にある dbpro.usr )を指定し,変換先( [DBPro ファイル] )を DBPro V4 のシステムフォルダ(通常は c:\Program Files\DBPro4 )にして変換します。

  4. 変換が終わったら,いったんファイルコンバータを終了してください。以後,利用者管理が開始されますので,DBPro およびファイルコンバータを起動するときは利用者名を入力しなければなりません。

  5. 再びファイルコンバータを起動すると,今度は最初に利用者名入力ダイアログが表示されます。これから変換しようとする表ファイルなどの再定義権限がある利用者の名前を入力してください。
    以後は,次項の「ファイルコンバータで一括して変換する」と同じです。

ファイルコンバータで一括して変換する

DBPro V3.x の表ファイル,カードファイル,ビューファイルは,他のアプリケーションのファイルなどと同じようにファイルコンバータで DBPro V4 のファイルに変換できます。
V3 で使っていたすべてのファイルを一括して V4 形式にする方法を説明します。

  1. V3 のファイルを別フォルダにコピーしてください。
    V4 に変換してしまうと V3 には戻せなくなりますので,バックアップの意味を含めて別フォルダにコピーすることを強くお勧めします。

  2. ファイルコンバータを起動します。
    Windows の [スタート] メニューから [プログラム]-[DBPro V4]-[DBPro ファイルコンバータ] を選び,ファイルコンバータを起動します。
    上記の利用者管理ファイル変換を行なっている場合には利用者名入力ダイアログが表示されますので,変換しようとする V3.x ファイルの再定義権限がある利用者の名前を入力します。

  3. 別フォルダから元のフォルダへ変換します。
    コピーした別フォルダの内容を [相手ファイル] に表示させます。[すべて選択] ボタンを押して,すべての変換可能ファイルをハイライトさせます。変換先となる [DBPro ファイル] はコピー前のオリジナルファイルがあったフォルダを指定します。

    注:
    変換元と変換先は逆にしても良いのですが,変換しようとするファイルの中に他のファイルを絶対パスで指定している箇所があると変換されたファイルが正しく動作しなくなります。できるだけオリジナルのフォルダを V4 のファイルにすることをお勧めします。
  4. [>] ボタンを押して変換を実行します。
    同じ名前のファイルが存在するので,上書きするか否か尋ねられます。[すべてのファイルに適用] をチェックして [上書き] ボタンを押します。

    注:
    オリジナルのファイルをコピーせずに新しいフォルダに変換すればこのメッセージは表示されませんが,その場合はアプリケーションで使っている表,カード,ビュー以外のファイル(スクリプト,DPL,テキストなど DBPro ファイル以外のデータファイルなど)が新しいフォルダには存在しないので,これらを別途コピーしないとアプリケーション全体の変換は完了しません。

    表引きしているファイルがあった場合,対象表も変換してくださいという旨のメッセージが出て中断します。表引き対象表が同じフォルダにあれば続行することによって変換されますので,[すべてのファイルに適用] をチェックして [はい] を押します。
    文字列型のオブジェクトに書式が設定されていた場合など,警告メッセージが表示されることがあります。それぞれのメッセージに従ってください。

  5. すべての変換が完了するとメッセージが表示されます。

  6. 1回の操作で変換されるのは一つのフォルダの中だけです。
    サブフォルダなどに関連するファイルがある場合にはそれらのフォルダに対しても変換を繰り返してください。

ファイルコンバータの詳しい操作方法はファイルコンバータのヘルプを参照してください。

ファイルを開くダイアログで V3.x ファイルを直接指定する

複数のファイルが関係するようなアプリケーションではなく,単一の表ファイルにデータがあるだけの場合,ファイルコンバータを使わなくても DBPro 本体で簡単に変換することができます。

  1. [ファイル]-[開く] を選び,ファイルを開くダイアログで DBPro V3.x のファイルを直接指定します。
  2. 古いバージョンのファイルなので変換するかどうか尋ねられます。
  3. [はい] を押すと,V4 形式への変換が実行され,変換された V4 形式の表ファイルが開きます。古いバージョンのファイルは xxxxxxxx-old.dpt という名前で残ります。

スクリプトや DPL について


DBPro V2 以前のデータを使うには